コムーネ 〜共に生きる未来を支える、子ども時代の喜び〜
イタリア語で基礎自治体を意味する Comune(コムーネ)。国という大きな仕組みを構成する最小単位です。 その語源はラテン語のCommune = 共同体に由来します。 自分たちの家族や友人たちとの生活が、これからも続いてくために本当に必要なものは何か? 再考する動きが、世界のいたるところで始まっています。 本誌「コムーネ」では、そういった世界の動きと連動しながら、 地域に根ざした子どもたちのための演劇・環境・文化についての取り組みを紹介、発信していきます。
なぜなら、たくさんの喜びや感動を子ども時代に体験することこそ、 人と人とが手を取り合い、共に生きる共同体の未来を作る上で、 とても大切だと考えるからです。
「コムーネ」で紹介する主な取り組みは、私たちのオリジンでもある日本とイタリアでの実践です。 異なる二つの文化圏を軸としながら、子どもたちのための演劇・環境・文化にたずさわる人々の活動を紹介していきます。
日本には、国連の「こどもの権利条約」より38年も前に定められた、 「児童憲章」があります。 すべての子どもたち、そしてその保護者が手にする母子手帳。 そこにも、児童憲章は書かれています。 「コムーネ」もその児童憲章の精神に共感し、その実現のために活動したいと考えます。
われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
制定日:昭和26年5月5日 出典:文部科学省ウェブサイト https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1298450.htm